看護部長の挨拶

当院は、全病棟全てが慢性期病棟です。すべての患者様が、こころ豊かな療養生活をお過ごしいただけるように医療水準の維持向上、体制を整え、生命の尊厳と人権を守り、誠意をもって患者様に信頼される看護介護の提供を目指しています。相武病院の受け入れ患者の特徴としては、人工呼吸器装着患者、人工透析施行患者、脳血管障害によるADLが低下されている患者様、特定疾患患者の受け入れを主におこなっています。現在、病院全体で約60台もの人工呼吸器が稼働しています。また、入院外来合わせて約50名の人工透析をおこなっています。近年、診療報酬の改定等の影響から、さらに重度の患者様、また、緩和ケアを必要とされる患者様の入院も増えています。このような状況の中、当病院は、医療水準の維持向上の一環と致しまして、看護部で年間約400万円の予算を組み、積極的な院外研修の参加を促進しています。また、病期が長期化するにしたがって合併症も多く抱えておられる方も多く、より広く深い知識が必要になってきます。職員の教育はより必要不可欠なものとなっております。また、慢性期病院というADLの低下された患者様が多い状況の中、当病院では、介護職の積極的な雇用と知識技術の向上に力を入れております。また、慢性期病院の社会的基盤の整備も我々の使命ととらえ、神奈川県内の病院と連携をいたしまして、ノウハウの提供等行っております。今後、ますますの超高齢化社会になる日本において、医療だけでなく、それに付随した療養生活もたいへん重要であり、今後さらなる発展が出来るよう努力していきたいと考えております。
そんな相武病院を一度見に来てください。見学だけでも歓迎いたします。

医療法人財団敬寿会 相武病院
看護部長 札 和子